腎機能検査
【じんきのう・けんさ】
(検査指標名)


■GFR 糸球体濾過値(glomerular filtration rate ; GFR)
腎臓を構成する糸球体が、1分あたりどれくらいの血液を濾過することができるかを表す数値。直接測定できないため、何種類か物質を用いたクリアランス(後述)検査で推定する。GFRは腎症初期には増加し、以後病期の進行とともに減少する。

■クリアランス
ある尿中排泄物質を、腎臓が1分あたりどれくらいの血液中から除去できたかを表す指標で、数字が小さいほど血液中の老廃物を腎臓が処理できる能力が低いことになる。用いる物質の違いにより結果は違うので、評価には注意が必要である。
クリアランス検査がGFRを正しく表すためには、他の臓器の影響などを受けない物質を用いて試験を行う必要がある。
イヌリン、マンニット、クレアチニン、チオ硫酸ナトリウムなどを用いた試験が実用化されているが、簡便性などの理由により、クレアチニンを用いた試験が最も普及している。

■クレアチニン クリアランス(Ccr)
血清と尿のクレアチニンの測定値を計算して求める指標。通常24時間尿を溜めて行う、24時間クレアチニンクリアランスがよく行われる。
基準値は90−140ml/min。この値が50を切るあたりから血清中のBUNが上昇を始め、また腎性貧血なども出てくるとされる。

■クレアチニン
筋肉に含まれる物質であるクレアチンは、クレアチニンという物質に換えられ、腎臓から排出される。この時、筋肉でのクレアチンからクレアチニンへの変化が一定であると仮定すれば、血液中のクレアチニン濃度は腎臓のクレアチニン濾過能力の指標としてみることができる。筋肉量の影響を受けるため、基準値は男性より女性が低め、また成人より子供が低めとなる。同様な検査にBUNがあるが、クレアチニンの方がより腎臓に特異的となっている。

基準値
成人男性0.6-1.0 mg/dl
成人女性0.4-0.8 mg/dl

なお血液中のクレアチニンの逆数(1/SCr)はGFRと比例することが知られており、透析導入などの時期を予測するのに使われる。逆数を縦軸に、測定時期を横軸に取って、データをプロットする。

この項執筆:谷内さん