●人工膵臓
【じんこう・すいぞう】
(一般名)


糖尿病患者が健常者と同じような血糖コントロールを維持できるように開発された装置。健常者の血糖コントロールは、常に血糖値をモニターし、その結果に基づいて膵臓β細胞がインスリンの分泌を制御しているが、特にIDDM患者の場合その両方の機能が失われているため、それらの機能を人工的に行うものである。

現在実用化されている人工膵臓はベッドサイド型のもので、日常生活には取り入れられる段階にない。世界中で人工膵臓の開発が進んでいるが、現在考案されているものとしては、

  • CSII(→)に血糖のモニター機能とその結果に基づく注入制御機能を加えたもの
  • 異種動物の膵臓β細胞をカプセル等に入れてIDDM患者の体内に埋め込むもの

などがある。

人工膵臓の開発は膵臓移植・膵島移植(→)と並んで、糖尿病患者のQOL(→)向上のための近未来治療方法だと言えるだろう。