●CSII
【しー・えす・あい・あい】
(一般名)
(英:Continuous Subcutaneous Insulin Infusion)


インスリン持続皮下注入法。強化インスリン療法(→)のひとつで、タバコの箱程度の大きさのインスリンポンプを使って持続的にインスリンを体内に注入する方法を指す。インスリンポンプのメーカーとしては、ミニメド(米国)、ニプロ、トップ(いずれも日本)が有名。また、ニコール・ジョンソン(1999年ミス・アメリカ)(→)や、スコット・バープランク(プロゴルファー)など、米国在住のIDDMの有名人の中では使っている人が多い。インスリン頻回注射と比較した場合の、一般的なメリット・デメリットは以下の通り。

<メリット>
・ 微量(0.1単位)のインスリンを分単位の間隔で安定的に注入できる。
・ 速効型インスリン(→)の一種類しか使う必要がない。
・ 食事の前は、その場で注入量を増やすことができる。
・ 暁現象(→)が予想される場合は、その時間帯に注入量を増やすよう、予め設定しておくことができる。

<デメリット>
・ 常に針を刺したままになるので、皮膚が弱い場合、針を固定するためのテープで皮膚がかぶれることがある。
・ 長時間の入浴が制限される場合がある。
・ 医療機関の経済的負担が大きいため、どこの病院でも自由に利用できるとは限らない。
・ 日本の病院では導入例が少ないため、サポートのために十分な知識を持っているところも少ない。

(参考)
http://www.insulin.ne.jp/csii.html