●無自覚性低血糖
【むじかくせいていけっとう】
(疾患名)
(英:Unwaness of hypoglycemia)
[類→低血糖、低血糖昏睡]



通常、低血糖になると動悸や冷や汗・震え・頭痛などのいわゆる「低血糖症状」が出るが、何らかの原因でそれらが消失したまま低血糖状態に移行してしまう場合があり、これを無自覚性低血糖と呼ぶ。

身体は既に低血糖状態であるにも関わらず、その名の通り本人が低血糖であることを自覚していない(できない)ため、ある値を超えると一気に昏睡となるケースがある。クルマを運転している場合などには事故を起こす可能性が高く、極めて危険である。

低血糖症状は自律神経(交感神経、副交感神経)症状と中枢神経症状から成り立つが、合併症による自律神経障害があると無自覚性低血糖を起こし易くなり、また一般に罹病期間が長いほど無自覚性低血糖が多くなることが知られている。