厚生労働省
【こうせい・ろうどう・しょう】
(一般名)



 糖尿病(高血糖症)は、現行の医療行政の中でも大きな部分を占める慢性疾患であり、その管轄は厚生労働省(旧厚生省)となる。

 18歳未満で1型DMを発症すると、それに関わる全ての医療費の自己負担分が無料になる「小慢」(小児慢性特定疾患研究事業)も、1型DMの患者家族およびそれに関わる医療者の旧厚生省に対する働き掛けにより創設された制度である。

 ただし、「小慢」は「母子保健」すなわちあくまで未成年の1型DM患者までを対象とした施策であり、本来ならば継続して社会保障が得られるようにすべき慢性疾患であるにも拘わらず、20歳以上は成人として別扱いとなっている。悪しき「縦割り行政」の象徴であり、1型・2型を問わずインスリンが処方されていれば医療費が無償となる(フランスの場合)など社会保障の厚いヨーロッパなどと比較すると見劣りする事実は否めない。公的医療保険が充実すれば、それに伴う保険料の増加は避けられないが、それでも欧州諸国が軒並みGDP比で9%前後の支出があるのに対して、日本は7%しかないので、将来を見据えた保険制度の見直しは危急の要請である。もちろん、私的保険が幅を利かせ、GDP比は14%を超え、収入の多寡によって受けられるサービスの内容が激変してしまうアメリカのような保険制度の選択は願い下げであることは論を待たない。