●感染症
【かんせんしょう】
(疾患名)



 細菌やウィルスなどの微生物が体の中に侵入・増殖し、その結果として生じる病気を感染症と呼ぶ。DMの人間は、感染への耐性が低く、一度感染を起こすと、重症化するとされてきたが、その理由としては次のようなものが考えられる。

 身体の中に細菌などの異物が侵入してくると、これを防御する働きがある。最も単純な防御機構としては、白血球が細菌などを直接攻撃し、これを食べてしまう働き(食菌作用)が知られているが、DMではこの白血球の食菌作用が低下しているとの報告がある。特に血糖値が250以上あると、急速に食菌作用が低下するので、十分な注意が必要である。また、感染症が存在するとインスリンの効きが悪くなり(インスリン抵抗性の亢進)、血糖値が上昇するので、食菌作用がさらに低下し感染症が悪化することになる。また、コントロール不良のDMでは、白血球の食菌作用以外の防御メカニズムも低下していることが多く、いろいろな感染症を惹き起こしやすい状態にある。

 このように血糖コントロールが悪いと、細菌や真菌(かび)などに対する抵抗力が弱くなり、肺炎、結核などの呼吸器感染症や、腎盂腎炎、膀胱炎尿路系の感染症に罹りやすくなる。また、歯周病から歯槽膿漏などを招いたり、真菌(黴)の一種である水虫(白癬症)も増加する傾向にある。

 高血糖になってもすぐには何の症状もない。しかし、そのまま長期間にわたって放置しておくと、重大な感染症を引き起こす原因となるので、普段からの血糖コントロールが重要である。

参考: http://www.noguchi-med.or.jp/dm/aboutdm2.htm
http://www.kumei.ne.jp/kumei/dm/dm102.htm