β細胞
【べーた・さいぼう】
(一般名)
(英:Beta Cell)



膵臓のランゲルハンス島に存在する細胞で、血糖値を感知し必要に応じてインスリン(→)を血中に分泌する。

ランゲルハンス島には、α細胞とβ細胞が存在し両者が血糖値をモニターし、血糖値を上げる必要があるときにはα細胞がグルカゴン(→)を分泌し、下げる必要があるときはβ細胞がインスリンを分泌することで血糖値を常に正常域(60mg/dlから140mg/dl)に保っている。

IDDMは、このβ細胞が何らかの原因によって減少または廃絶する疾患であるため、β細胞の担っている機能、すなわち血糖値のモニタリングとインスリンの分泌を人工的に補う必要がある。よって、IDDM患者は毎日5回程度の血糖測定とインスリン注射が不可欠であるが、逆にそれらの機能さえ人工的に補うことができれば、健常者とほとんど変わらない日常生活を送ることが出来るのである。