京の文化 夢京都

京都マルチメディア研究協議会
専務理事 堀 康廣(教育学博士)

 

京都には国宝の20%、重要文化財の15%があり、
伝統と文化の宝庫でもあります。
平成6年には14件の文化財が世界遺産に登録され、
日本文化の代名詞とも言えます。

私たちの協議会は、
この京都の歴史と文化をコンピュータ等の様々な媒体で
情報化・記録表現し、広く世界の人々に発信するための方法を
研究開発するために活動しています。

でも、私たちが最も表現したいのは、
京の文化を今も生活の中に息づかせている京都の人々と、
京の雰囲気そのものです。

博物館で見る仏像は美術であり工芸ですが、
町角に佇む寺院のそれは、
思わず人に掌を合わさせる何かがあります。
私たちはその何かを、追求し表現したいと考えています。

その何かこそ、
私たち日本人が持つ「知の文脈」の中から
出てきたものであろうと思うからです。

 

コンピュータという魔法の箱は、
私たちに科学の進歩と豊かな生活を与えてくれましたが、
A.トフラーが「第3の波」で言った、負の側面ももたらせました。

私たちは情報を発信するとき、
人の知をソフトに表現するとき、
このことを忘れるべきではないと考えています。

 

 

このメッセージにご意見がございましたら、下記までご連絡ください。
次回もまた特別なコメンテーターをお招きして、メッセージを頂戴いたします。
ご期待ください。

京都マルチメディア研究協議会
akita@mail.joho-kyoto.or.jp