現代の地図の上を歩きながら、昔の京都へタイムスリップ。歴史上の出来事を体験しながら児童・生徒の興味関心を引き出し、新しい学力観にそった歴史教育を創造するという、室町時代の京都をテーマにした学習用CD−ROMが新発売された。
ソフト開発を手がける(株)アクト(京都市南区西九条御幸田町30・秋田公司社長)の企画制作によるもので「タイムトラベル
in KYOTO with GPS version 室町」で、文部省の委託を受け開発した。
パソコン画面の中で、室町時代などへタイムトラベルしながら歴史学習できるシステムで、京都の地図上を移動しながら、年表の中から特定の歴史事象を選ぶと、音声や動画、写真などでその事象が表現される。
画面に映し出される歴史事象は、市内の社寺、伝統芸能関係者らの協力で、可能な限り本物の衣装や建築物を使って歴史を再現している。
室町時代の事象に関連する15ヶ所の史跡や、約250にのぼる項目が検索できるなど、見事なまでに室町期の京都が再現できる。
池坊や裏千家、能楽金剛流といった伝統芸能の家元や、京都の社寺仏閣、博物館などの協力を得たほか、NHKや東映から画像の提供を受けている。
小、中、高校の学習用教材として、売り込むほか、生涯学習の追い風をうけて一般向けにも販売していく。
価格は18、000円で、教師用に学習指導マニュアルも別売りする。