京都新聞1993/3/10付け

西京極球場

スコアボード 見やすく一新

 西京極球場(京都市右京区)のスコアボードが手書き式から磁気反転式文字表示にモデルチェンジした。一般的に普及している電光表示と比較し消費電力が約10分の1で済む「省エネ型」で14日、点灯式や完成記念の学童野球大会、大学−社会人対抗戦が行われる。

浮かぶ黄文字
磁気反転式に

 昨年12月から総工事費一億五千万円で改修工事に入り先月末に完成した。土台や時計、サイレンなどはこれまでの設備を利用し、全面にパネル(縦約7メートル、横27メートル)を取り付けた。そのパネルに磁気反転のドット(点)を並べ黒字に蛍光の黄色が浮かび上がり、チーム名、得点、選手名などを表示する仕組みになっている。
 バックネット裏の放送室で操作する。扱い方は簡単で、チーム、選手名などは前もってフロッピーディスクに登録しておき、各イニングの点数はパソコンの操作画面で打ち込む。
 施工した日本電池の話では、地方自治体が運営する野球場は約3700ある。そのうち40%が電光掲示でその5%に当たる75カ所が磁気反転方式を採用している。京都市スポーツセンターの小島正和施設係長は「特別な維持費はかからず、経済的です。操作もワンタッチで、表示もスムーズになる」と話している。
 西京極球場は1932年にオープンし昨年、60周年を迎えた。1985年にスタンド、スコアボードを含め全面改修した。2万人を収容できる。

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