釜座通

約400年前に豊臣秀吉が京都のまちの大改造を行ったときに開通 した道の一つ。釜を鋳造する鋳物職人が多く住む「釜座」が三条通にあったことから、当初からこの名で呼ばれていた。同じように、秀吉によって天正・慶長年間に開かれた道は、問屋町通 (魚屋や青果を売買する商家があった)、両替町通(両替を専らとする金座・銀座があった)、衣棚通 (袈裟衣を縫製する店が並んでいた)など数知れない。たび重なる戦乱で疲弊した京都のまちを建て直し、今日の近代都市の原形を築いた最大の功労者は秀吉だったのだ。