先斗町通

四条大橋西北詰から三条通の一筋南まで細長く伸びる路地のような道。碓井小三郎という人が明治末期に著した『京都坊目誌』には、「寛文10(1670)年に鴨川の氾濫を防ぐ堤防が築かれたあと、鴨川の岸の先端に人家が立ち並んだので先斗り(さきばかり)という意味で“先斗町”と呼ばれるようになった」とある。しかし実際は、ポルトガル語で「先端」を意味する「ポルト」が転化して、いつしか「ぽんと」と発音するようになったというのが真実らしい。『お座敷小唄』などでも唄われる、京都でもっとも有名な通 りの一つだ。