俵屋宗達(たわらやそうたつ) ?〜1640頃

江戸時代初期の絵師。京都の富裕な町衆の一人だったともいわれるが、その出自の詳細は不明。
本阿弥光悦にその才能を見出され、巻物などの料紙表装や扇面画などの意匠を制作する「俵屋」を主催。土佐派の流れを汲みながら、画面からはみ出すほどの豪快な構図、柔軟で自由闊達な絵柄は「俵屋絵」と呼ばれ、その技法は尾形光琳に受け継がれて琳派の祖となった。建仁寺の風神雷神図屏風や養源院の杉戸絵などの作品が伝わるが、初期の作品は落款がないため曖昧なものも多い。
俵屋宗達が愛した現在の京都