曲直瀬道三(まなせどうさん)1507〜1594

安土桃山時代の医学者。明から帰国した名医・田代三喜に入門して、李朱医学を修得。京都で国内初の医学塾「啓迪院(けいてきいん)」を開設した。随・唐風の古い治療方法に頼っていた当時、病人の症状を診察して適切な治療方法を選択する、実証医学的な手法を取り入れた人物として知られる。将軍足利義輝の侍医として厚遇を受け、毛利元就を往診するなど全国で活躍。晩年には、その教えを簡潔にまとめた「啓迪集」を編纂するなど、後継者育成に尽力した。
曲直瀬道三の墓がある「十念寺」
(京都市上京区寺町通今出川上ル)