石田梅岩(いしだばいがん)1685〜1744

江戸時代中期の心学者。石門心学の開祖。丹波国桑田郡(京都府亀岡市)の農家に生まれる。京都の商家に奉公した後、思想家として名高い小栗了雲に師事。45歳のときに車屋町御池の自宅に講座を開き、神道・仏教・儒教を合わせた実践的な倫理心学を分かりやすく説いた。「商人の利は武士の禄と同じ」と商行為の正当性を強調するなど、町人や農民に多大な思想的影響を与えたといわれる。主な著書に「都鄙問答」「倹約斉家論」など。

都鄙問答
(亀岡市文化資料館蔵)