福田理兵衛(ふくだりへえ)1815〜1872

嵯峨の裕福な材木商に生まれる。材木運搬のため西高瀬川改修を行うなど、運河開発で地域産業の発展に貢献した。勤王の志が高く、材木の取引を通じて懇意になった桂小五郎、吉田松陰ら多くの長州藩士に莫大な資金を提供。蛤御門の変では、長州藩に武器や食料を調達した。薩摩藩士に追われて山口県に逃げたが、その後ついに京都に戻ることはなかった。生家に近い車折神社の境内には、理兵衛をまつる「葵忠社」があり、毎年4月には例祭が行われる。
車折神社、 福田理兵衛の遺徳を奉る 「葵忠社」がある