225.黒色
「くろ」は一般的には、「檳榔子染」や「墨染」や「黒紅梅」(黒紅)など、暗い色を総称するが、正統の「黒」は純黒である。黒は平安時代では白樫柴の鉄媒染で染められ、その黒は寛弘の頃(平安後期一〇〇四−一一)、紫・緋に代って四位以上の服色となった。その後黒色は五倍子の鉄媒染で染められるようになったが、後、江戸時代ごろから黒の染色は、廓の下染に檳榔子、石榴又は楊梅皮、五倍子、鉄漿を用いて入念に染めた、いわゆる「上黒」になり、その染色は上下を通じ正式の小袖の色となった。
英名「ランプ ブラック」−油煙の黒。
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