217.白練
白練とは、本来は生絹の黄味を消し去る精練法のことであるが、色名上では白練した絹の白をいう。「しろ」はわが古代では広く用いられた色であるが、その多くは生地の色味がまだ残っている「素色」であって、純白の絹は特別視されていた。『衣服令』の服色の尊卑の序列で最上位に位置づけられた「白」は「しろき」と読まれ、練絹の白を指す。このつややかな純白は古くは神聖・権威の象徴色として重用されたが、近世になると、白のそうした象徴的意義よりも、その高尚で清潔な色感が愛好されるようになった。
英名「スノー ホワイト」−雪のような白。
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