210.牡丹(ぼたん)
牡丹の花の色を模して藍と紅花で染めた、はなやかな赤紫の色をいう。牡丹の花はその絢爛たる色と形から、古来、「富貴の花」として観賞され、その観賞記事は『枕草子』や『栄花物語』などの平安文学に見えている。また、それを文様にとり入れた「牡丹唐獅子文」は仏家、貴紳に愛用された。しかし、「牡丹」の色彩名があらわれるのは、平安末期頃で、それも、重色の名称としてである。同期の装束書『満佐須計装束抄』の「女房装束の色」に、「ぼうたん(牡丹)おもてみなうすきすはう、うらみなしろし」と見えている。
英名「フクシヤ パープル」−ツリウキ草の花色。
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