197.深紫
紫根、灰汁、酢を用いて染めた、濃い紫色をいう。深紫は、持統天皇四年の制(六九〇)では「黒紫」と書かれ、また、浅紫は「赤紫」と書かれている。『延喜縫殿式』ではこの深紫には、「綾一疋に、紫草三十斤、酢二升、灰二石、薪三百六十斤、帛一疋に、紫草三十斤、酢一升、灰一石八斗、薪三百斤」を用いることになっている。深紫の「深」は平安時代には「こき」と読まれるようになるが、当代では紫は色の中の色と別格視され、深紫には紫をつけずに、「こき」、或は「こき色」と呼ばれた。
英名「ディープ ロイヤルパープル」−深い帝王紫。
Back page



back to kyoto desing databasees
back to kyoto media station
●グラフィックデザイン系
●テキスタイルデザイン系
●プロダクトデザイン系