196.紫紺
濃い紺色がかった紫色をいう。この染色名は江戸時代の染色本には見られない。それは、明治以後、流行色としてあらわれたものではないかと思われる。『明治百年日本傳統色』によると、明治二十八、九年に「紫紺鼠」が流行しつづいて、三十年−三十六年にかけて紫紺が牡丹色と共に流行したとのことである。紫紺と同類の色に、濃い茄子の実の色に因んだ「茄子紺」があるが、これも江戸時代の染色には見当らない。紫紺色はその色調の荘重さの故に、今日では優勝旗の色に用いられている。
英名「ブラッキッシュ パープル」−黒みの紫。
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