190.藤色
藤の花のような浅い青みの紫で、「若紫」ともいう。『手鑑模様節用』の色譜に、「ふぢいろ。あゐふぢ、紅ぶぢの二種あり、古名うすいろといふ」と記され、藍藤の色が示されている。色票に示した色は藍藤の方である。『手鑑』は藤色と「薄色」を同色と見ているが、薄色は紫の淡色をいい、藤色に似てはいるが、それより淡く紅味が強い。「藤色」の本式の染法は、澄んだ色を出すために、藍と紅花が用いられるが、一般には蘇芳、鉄分を用いる代用染が行われた。
英名「ラベンダー」−ラベンダーの花の色。
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