180.群青色
岩絵具の「群青」の色に似て、かすかに紫味を含んだ明るい青色をいう。群青の名は、一般色名として用いられるが、染色名には用いられていない。群青の絵具をつくるには、紺青石(石青、鉱物名は藍銅鉱、銅の化合物)の粉末を水飛する。その水飛法は、「芥子園畫傳』に、梅花片という石青の一種を乳鉢に入れ、水を少しずつ加えて、乳棒で軽く擦り、その粉末を皿にうつして、粒子の細かいものから順に、頭青、二青、三青と選り分けてゆく、と記されている。それには群青の名は記されていないが、頭青は「白群青」にあたり、二青はここにあげた「群青」に、三青は「紺青」にあたる。ただし、群青の名は、わが古代にもなく、紺青より淡い青はすべて「白青」と呼ばれている。
英名「フォーゲットミーナット ブルー」−忘れな草の花色。
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