102.利休茶
色褪せた碾茶の色に見るような、黄味の鈍いオリーブ色をいう。「利休」は室町・桃山時代の茶人、千利休の名であるが、『手鑑模様節用』の利休茶の色譜には「利休茶。千家に見るところ当代通用の色目に反す。いづれが是か非か」とあって、それに示された色と千家の色のいずれが利休所縁の色か疑問をなげかけている。利休茶の出現が利休の活躍の時代からかなり後世の江戸中期以後と見られることから、その色名は碾茶の色の連想から、染屋或は呉服屋が茶人利休の名を借りて名付けた流行色名と思われる。
英名「ダスティ オリーブ」−くすんだオリーブ色。
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