76.狐色
狐の背の毛色に似た黄褐色をいう。これに類する色に、中国隋、唐朝の「赭黄」や、その流れをくむわが平安朝の「黄櫨染」(前出)があるが、「狐色」はそれよりは黄味が強く、しかも、その名があらわれるのはずっと後世のことである。竹田出雲作、浄瑠璃『芦屋道満大内鑑』(享保十九 一七三四)には、狐の徳をたたえて「色中和をかねて死すれば丘を首とす」と語られているが、これは中国後漢の『説文』に見える狐の三徳「其色中和、前ニ小ニ後ニ大、死スレバ即チ首ヲ丘トス、之三徳ト謂ウ」(著者読み下し)を引用したものである。
英名「タウニイ ゴールド」−褐色みの黄金色。
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